Monas document 1.0.1 (draft)
Abstract
Monasではコアの機能として第三者に依存しないグローバルな識別子であるDID、Data controllerが直感的にアクセス制御可能にするCryptree、データの真正性と一貫性を保つためのState管理のBlockchainで構成される」 上記の機能によりユーザーはどこへPersonal Dataを保存するのか、また誰にPersonal dataを共有するのか、そしてどこまで共有するのかの範囲を自己決定ができる つまり、Monasはサイバー空間上で人間の意思を反映させることができ、自律性を生み出す Introduction
例えばSemantic webの実現のためにLinked dataがある。これは異なるデータ源のデータ同士をリンクすることにより、データの相互運用性を高めたることを目的としている。 また、BlockchainやIPFSなどの分散型技術により、権限がない第三者がデータの中身や状態を編集したり、改竄することは仕組み上困難であり、中立的な立場という役割を担っている。 しかし、これらの考えや技術は公開前提でありPersonal dataを保存することには適していなかったり、ユーザーの意思をどう反映させるかなどは考えられていない。つまりプライバシーと自律性が欠けていると言える。 MonasはユーザーがPersonal dataをどこへ保存するのか、どこへ共有するのか、誰と共有するのか、どこまで共有するのかをユーザーの意思によって決められる Linked dataは常に実線でデータ同士を繋いでいると捉えることができるが、Monasでは点線でデータ同士を繋ぐことによりユーザーのみが管理する空間を作ることができる。
言い換えるとデータ同士を実線から点線、点線から実線へと選択できるのはData controllerであるユーザーになる
Monasはサイバー空間上に自律性とプライバシー空間を生み出すのである
About Monas
「Monasは分散型Personal Data Storeです。ユーザーはData controllerとしてPersonal Dataを管理することができます。私たちはユーザーにプライバシーという力を与え、企業やサービスなどにユーザー意思を反映させることができます」
Monasはコア機能として、第三者に依存しないグローバルな識別子であるDID、Data controllerが直感的にアクセス制御可能にするCryptree、データの真正性と一貫性を保つためのState管理のBlockchainで構成されている DID
DIDとはDecentralized Identifierのことである。中央レジストリやID provider、および認証局から切り離されるように設計されているので、DID controllerは第三者に依存せず管理ができ、そして管理していることを証明ができる。
MonasではこのDIDによってPersonal Dataを管理できるようにしている
つまりユーザーはDIDを管理していることを証明することは、DIDに紐づいているPersonal dataの管理者であることが言える
Cryptree
Cryptreeとは鍵と暗号リンクから構成される暗号化データ構造のことである。鍵を頂点、暗号リンクを辺とする有向グラフと捉えることができる 暗号リンクはある鍵K1から別の鍵K2が存在している際にK1を所有する全員がK2を導出することを可能である
そしてCryptreeではこの暗号リンクK2 -> K1を連結していくことで暗号化データ構造を構築していく
これにより鍵k1を知っていれば、その鍵の子孫鍵Knを再起的に導出することが可能である状態が作れる
Monasはコア機能としてCryptree algorithmを実装することでユーザーは直感的に判断ができ、柔軟性があるアクセス制御を実現させることができる
State管理
Monasではユーザーが好みのストレージ上にDIDとCryptreeによってプライベート空間の作成ができる
そこで重要になるのがこの空間や空間内に保存されているデータのの真正性と一貫性である。 Monasはこれを保証する必要があり、ブロックチェーンを使用することでこの問題にアプローチしていく
Monasは空間内へデータが書き込まれる際にそのデータの状態をブロックチェーン上に保存をしていく
アクセス許可者に対しては空間の状態を共有することで、現在の空間の状態は最新な状態なのか、また改竄されていないかの検証が可能になる
Monasでは状態の管理を可能にすることで空間へのアクセス制御としてだけではなく、時間のアクセス制御を可能にする
Peer to Peer Netwrok
そしてMonasは中央サーバーに依存から脱却するためにPeer to Peer networkを構築していく
Monas networkに参加したいユーザーは誰でも参加することができる
これは第三者に処理の委託をするのではなく、クライアント側で暗号化や復号化の処理やデータの書き込み処理を行い、ネットワーク参加者は中央サーバーに依存することなくネットワークへの参加者同士end-to-end encryptionで通信を行う
これによりユーザーはプライバシーとデータへの主権を実感することができ、ユーザーに力を与える
アーキテクチャ
https://scrapbox.io/files/65fab3bc08278900256e54ba.png
ユーザーはDIDを発行し、そのDIDによってPDSの管理権限を得ることができる
PDSの管理者はdataをどこへ保存するのか、どこに共有するのか、誰に共有するのかを自己決定することができる
例えばユーザーがPDS上へデータを保存を行う
そうするとデータは2つの処理が行われることになる
1つ目は状態をブロックチェーン上で保存する処理である
例えばハッシュ関数などを使用することで、瞬間の切り取りを行うことができ、ブロックチェーン上に保存する
また、MonasではPDSの状態を管理するために全ての階層の状態からMerkle treeなどを構築することで、merkle rootはPDS全体の状態を表していると言える
アクセス許可者には、データのハッシュ値とMerkle rootが共有される
アクセス許可者は2つのハッシュ値からデータは改竄されていないか、また空間自体は最新な状態なのかどうかを検証することができる
つまり Monasはブロックチェーンを活用することでネットワークの一貫性を保つことができる
そして、私たちがブロックチェーンを使用する理由はネットワーク内の一貫性だけではなく、異なるPDSサービスとの相互運用性を保つためである
これから既存のPDSサービスだけではなく、PDSのサービスは増えてくることは容易に想像ができ、その際に特定のサービスに依存していた場合、データは結局サイロ化され、Semantic Webの実現ができないと考えているからである
2つ目はデータの暗号化である
データはDIDによって署名され、暗号化されて保存される
PDSの管理者は暗号化されたデータをどこに保存するのかを自分で決めることができる
ユーザーはローカルや分散型ストレージ、既存のDBなど場所に依存することなくユーザーの空間を制御することができる
つまり私たちは保存場所を抽象化している言える
アクセス制御
Monasの重要な役割の1つにアクセス制御がある
これは誰にデータや空間をアクセス許可を出すか、アクセス拒否をするかを管理ができるということである
Monasではアクセス制御に2つの種類がある
Read access control
Read access controlとはPDS内にあるデータを誰が読み取ることができるかのアクセス制御を行うということである
ユーザーは単体のデータまたは複数のデータを1つの鍵でアクセス制御が可能である
これは上記でも説明したようにCryptreeを実装することで直感的かつ柔軟なアクセス制御が可能である
Write access
Write access controlとはPDS内へデータを書き込むことができるかのアクセス制御を行うことである
まずはPDSの管理者であるユーザーは常時書き込むことが可能である
しかしこれだけの機能ではたりない
PDS内を共同編集できたり、Monasネットワーク上で様々なアプリケーションを可能にするためには、様々なwrite access権限を制御する必要がある
そしてここでも私たちはCryprreeの実装により行える可能性があると考えている
また、アクセス制御という側面でDIDは重要な役割を担うことになる
プラットフォームやサービス側がDB内でPersonal dataを管理することはユーザー側が改ざんしたりすることは不可能であることを示す
Monasでは書き込んだ者の署名を行うようにする
これによりプラットフォームからユーザーへPersonal dataが移転したとしてもデータは信頼できるデータのままであることを証明できると言える
DIDによってプラットフォームなどの信頼をデータへパッケージするために使用している
これはVCとも仕組みの原理は一緒であると考える
Meta platformという世界
ユーザーがPersonal dataを保存することにより、企業は利益を上げられないという問題は度々議論に上がってくる
プラットフォームや企業はデータを収集することにより利益を上げてきた
言い換えるとユーザーのことを他プラットフォームより知ることにより利益を上げてきた
しかし、これはデータのサイロ化を生み出し、そして限界が決まっていると言える
Semantic webの文脈で考えると異なるプラットフォームやコンテキスト間のデータを繋げることでデータに様々な意味を繋げるとができる
今までは1つのプラットフォーム内でしか意味を持たなかったデータが、データ同士の接続、プラットフォーム同士の接続によってNという変数のつながりを得ることができる
また、これはプライバシーの実現、つまり、データの主権をもつことを実現することで、ユーザーとプラットフォームが1対1の関係であったのが、1対 Nと全てのプラットフォームがユーザーのデータへアクセスできる権利が与えられたと言える
そして、多くのプラットフォーム間で相互運用性が加速することでデータの価値が上がると考えらる
これはMeta platformでも記載されていたネットワーク効果を生み出すことと同意義である
MonasはMeta platformの実現のために真正性、一貫性、信頼性があることを暗号技術や分散型技術を使って証明可能にする
Future
Monasでは実線ではなく常に点線で異なるプラットフォームやデータ同士が繋がっており、ユーザーの意思によって点線から実線へと切り替わっていく
また、現在はAIなどの発展によりさざざまなサービスが開発されている
そこで、Monasはユーザーに対してプライバシーという力を与えられる
ユーザーのデータは第三者がユーザーの意思なしに関与することはできない
ユーザーは間違っているプラットフォームやサービスに対してデータを提供しないという選択ができる
これはユーザーの意思をプラットフォームやAIなどテクノロジーに対して反映させられることを示すのである
つまり、データは一種の投票とも考える事ができ、テクノロジーの統治にも繋がってくる 私たちが構想しているMonasは人々がよりテクノロジーや社会に対して意思を反映させる事ができるプロトコルとも言える
一旦done
reference諸々追加していく
英語の表現も直さないといけないYudai.icon
reference追加したーーー(図の引用も)
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Yusei氏コメント
Abstract
Monasとは
世界で初めて達成した研究結果の要約
この部分Monasが何を達成できるのかよね?Yudai.icon
先行研究についてReferences
Solid、Personium、Ceramic、Lit Protocol、IPFS
PDSの方では一貫性、CeramicはLit Protocolを使用すると暗号化できるが、複数のデータの共有などができないなど
その課題をどう解決したか
Cryptreeを使用することで直感的で柔軟性のあるアクセス制御が可能
Blockchainを使用することで一貫性を保つ
研究結果
結果ってわけではないんよね...Yudai.icon
見出しについて、1.2...Nの追加
機能の構成要素を先に書くより、何をどのように発見したか
研究結果とプロセス
Introduction
著者、チームがやったこと
研究の重要性を示すために、期待できること
先行研究で権威ある論文を示せると尚良い
About Monas
それぞれの技術が満たす性質を追加すると、構成要素である技術がどのようにMonasに貢献しているのかが分かりやすい
Artchitecture
Figure.Nとして図が何を表しているかの解説が必要
見出しわけすると良い
N.1 Storing a new data
Cryptreeの図の追加
DIDも
Discussion
Meta platformについてなど
研究成果
研究と他の研究との明確な区分
データ利活用の市場規模について
この部分どう書くか難しい
Conclusion
論文の重要なところを読者と再確認 + 付加価値
意義
将来可能性
政策立案者への提言
一旦 done